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ビーコンコミュニケーションズの2008年度新卒採用サイト。採用シーズンを過ぎたこんな時期に、後輩に教えられて初めて知った。すごいインパクトに、思わず声が出る。「おお、かっこいい!」 普通の動画だと思ったら、写真をつないだストップモーションとのこと。学生時代に一度やってみたことがあるのだけど、ビデオには出せない味が表れるので、つい見せられる。それにしても、この長尺、そしてストーリーを形にするのは大変な苦労がありそう。素晴らしい。 噂には聞いていたけど、ビーコン社内はホントにオシャレ空間だった。どういう場所で、どういう人と、どういう仕事をするのか。学生の知りたい情報を、効率的に伝える、お手本のようなコンテンツ。勉強になります。 |
映像作家の東弘明氏のポートフォリオサイト。めくるめく素晴らしき映像の世界を堪能できます。これだけ高画質の映像がサクサク見れると気持ち良いですね。 サイトで展開されるモーションなどは、いたってシンプル。勝負どころが映像なだけに、この過不足ない演出のバランスは絶妙かと。個人的にこういう無駄のない滑らかさが好きだというのもあるんですけど。 特筆すべきは、映像ごとにパーマネントリンクがあるところ。目立たないけれども、こうした隠れたところへの心遣いと手間がにくい。バックエンドはどうなってるんだろうか。 |
SONY VAIO typeUのスペシャルコンテンツ。原寸サイズでデモ体験することができる。世界最小モバイルPCという機能性が、十分に伝わってくる。「こんなに小さいのか」と驚かされる。 モノの大きさを伝えるのに、原寸大というプレゼン手法は、もっとも効果的である。ところが、この方法は媒体を選ぶ。例えば、テレビのように環境によって大きさの変わるものでは無理。だから横にタバコを置いたりしてきた。原寸大で見せられるのは、紙などのサイズが保証されるものだけだ。 PCの画面もテレビと同じで、環境によって大きさが変わる。このサイトは、その問題を10円玉で解決してみせた。素晴らしいアイデア。こうしたところにも、「Webならでは」があった。それがスゴク新鮮。これ考えた人、頭いいなあ。 |
日清カップヌードルの新キャンペーン「FREEDOM PROJECT」のサイト。あの大友克洋が参与し、各都市での駅ジャックによるティザーも話題を呼んでいる。これもプロダクトプレースメントに入るかな? サイトは、大友アニメの世界観をうまく取り込んで、機能をあまり損なっていないのが素敵。久しぶりの横スクロールも楽しい。ただ、リッチすぎて重いのが難点。ビデオじゃなくてベクターアニメにできたら良かったんだろうけど、それは野暮な話か。 結構めずらしいタイプだと思うので、今後の展開に注目です。 |
JR西日本が展開する「J-WESTカード」のスペシャルコンテンツ。Webでの演出手法としては、すっかり定番になった感のあるPIPを使って、その機能性を十分に伝えてくれる。 3Dも映像も音も、どこをとってもクォリティが高い。その中でも特に感嘆したのが、個々のアニメーションの加減。PIPコンテンツは、性質上早送りできない。言葉は悪いけど、垂れ流し型でないと効果が出にくい。そこでカギになるのは、いかにユーザーを飽きさせず、見せ切るかだと思う。その点、このサイトは良いバランスでアニメーションが入るので、最後まで見てしまう。テンポの良さとか、他の外部要因もあるけど。 ところで、JR西日本では「SUICA」は「ICOCA」なんだった。こんなところで、東西のマーケットのギャップを感じる。それぞれのカラーがあるのは面白い。 制作はBASEMENT FACTORY。最強です。 |
アメリカンホーム・ダイレクトの自動車保険見積もりキャンペーンサイト。もはやスタンダードな手法となった、TVCFとWebの連動型。CF同様に、星野さんがつまらない悩みに一喝してくれます。面白い。 まずは行動しなさいと喝をする。もしもの時は、私たちの保険がありますから。そんなメッセージ。飛躍していそうなアイディアの、こうしたコンテクストが見えてくると、なるほどと感心する。自然な発想か、強引な結び付けか分からないけど、説明できる要素があるのは大事ですよね。 星野さんの器の大きい回答を見ていくうちに、北方謙三氏を思い出した。いまだに「風俗に行け!」と言ってくれるんだろうか。懐かしいなあ。 |
「あなたとつくる、あなただけのバイオ。」のコピーどおり、vaioを自分流にカスタマイズできる「VAIO OWNER MADE」のサイト。結構な情報量をキレイかつ丁寧にまとめている。モーションも心地良い。そして、サラっとPIPもやっています。 シンプルな構成ゆえに内容が薄いかと思いきや、盛りだくさん。コンセプトとオーダーメイドシステムで終わらず、「達人の選択」として著名人のカスタマイズを紹介したりと、幅がある。それをブレ無くこなしているところが素敵。 無意識なんだけど、最近SONY関連のエントリが多くなっている。何だかんだ言っても、SONYのやり方が、気になっているのかもしれない。ブランドは売れる仕組みじゃなく、売れ続ける仕組みだよなあ、と。 |
NECの新機種ケータイN902iの発売キャンペーン「Nを探せ」のサイト。2005年初夏に行われた「Nを追え」に引き続き、巧みなクロスメディアのキャンペーンを展開中。TV-CMに誘導されるこのサイト、シビレるほど面白い。さすが。 アイデアは前回の延長線上。6つ全ての証拠を集めるとプレゼントの応募ができるけど、その収集には時間を換えてのアクセスが必要。前回の24時間に比べると難易度は低くなった気はするけど、ユーザに能動的な短期間内の継続的アクセスを行わせるという点ではバッチリ。このゲーム性ある企画は、ホント秀逸。ははあ。 個人的に見逃せないのがクリエイティブの細かさ。何度も見られるコンテンツだけに、詳細まで作り込む必要がある。飽きない工夫が凝らされていて、素敵。ちょっと感動した。 しかしケータイのキャンペーンは、本当に次から次に行われるなあ。短期決戦というのが至上命題という感じ。一方、端末の開発の実情の悲惨さを知ると、なかなか胸の裂かれる想いになったりもする。 |
NTTドコモによるケータイのWeb展示会「DoCoMo Web Exhibition」のサイト。「PIPとは何か?」という質問に対する、TOYOTA HYBRID CITYに次ぐ、国内での模範回答例でしょう。ちょっとユーザビリティがアレな気はするけれども。 最近は「Flash8 = PIP」という図式ができ上がっている。商品紹介に人物を絡めることのインパクトや訴求力、親近感というのは、ずっと以前から求められていたこと。それがFlash8で実現可能となるやいなや、欲求が爆発した感じ。でも、これは過渡期のような気がする。Flash8以降からは、新機軸でのプレゼン手法が生まれてくるだろう、と。 で、このサイト。個人的には、NTTドコモの優等生らしさが思う存分発揮されていて、ちょっと物足りない感じ。Webコンテンツに刺激が欲しい年頃です。 |
DTIの「ブロードバンドまかせて大丈夫。」キャンペーンのスペシャルサイト。小西真奈美さんが企業の代弁者として、毎日さまざまなシチュエーションでの「大丈夫。」を見せてくれる。他メディアと合わせて、広告効果を発揮しているかと。 1月1日まで100日毎日更新らしい。100日分の企画を立て、撮影して、編集して、毎日アップして…と、かなり裏方は体力あるなーと。いや、更新はちゃんとシステム化されてるか。毎日は大変だけど、毎日やることに「まかせて大丈夫。」感が出るって話でしょうか。 個人的に、カレンダの写真の上端がちぎりになっているのが、たまらない。先週あたりから、ちぎり絵にハマりかけてます。 |
NECの高性能サーバシリーズ「Express5800」を、漫才を通して紹介しようという意欲的なサイト。サーバの機能という難解なテーマを漫才で攻める、その発想に感服。スゴイ。 決して笑わせられはしない。伝わり方も微妙かもしれない。でも、それは不問。だって、そこにサーバがあるから。IBMやHPもTVCMで頑張っているけど、地味なインフラ周辺が、こうやって表に出ていくと嬉しい、個人的に。やっぱブレードサーバは良いなあ、と。 欲を言えば、本物の芸人さんがフィーチャーされていたら、笑い的にも話題的にも良かったかも。アンタッチャブルさんとか。 |
マット・ディロン主演の映画「CRASH」のサイト。アカデミー賞で話題になった「ミリオンダラーベイビー」の脚本家がメガホンを取ったらしい。日本では年末に公開するとかしないとか。 昨今の映画サイトでは、トレイラーが見れるのは当たり前。このサイトで特筆すべきは、"Experience The Film"と題された、フィルムの世界に浸れるコンテンツ。映画のワンシーンについて感じた思いが視覚化されて現れる。できあがった作品に、観る人ごとの感情が反映できるのって、新しいのでは。 たまに「熱い」とか「ほんわか」とか、キーワードを並べてデザインを依頼するクライアントがいるけれども、こういう即効性の感情の視覚化ツールがあれば、すぐに「こんな感じ?」ってプレゼンができて、話もスムーズに進まないかなーなんて思ったり。まあ、問題をすり替えたらダメダメですが。 |
トヨタのハイブリッド・システムを真鍋かをりがナビゲートしてくれるという、メガネ好きにとっては夢のようなサイト。どこら辺をターゲットにしているのか、いまいち分からんけど。 音、映像、インタラクション、何もかもがスゴすぎて、最初は言葉が出なかった。細部までホントに素晴らしい。これほどまでに「体験」を実感したのは初めて。やたら賞を取りそうですなあ。 あえて1つ特筆するならば、ゲーム感覚で楽しめるコンテンツとその構成。学ぶにつれ、もらえるアイテムが増えたり、真鍋がアレしたり。目新しくはないけど、ここまで深いと面白い。この企画を考えた人もスゲーけど、サイトとして実現した人もスゲー。 どうやらFlash Professional 8を使用している模様。期待が高まりますなあ。 |
mod's hairの「夏は、別ノリ。」キャンペーンサイト。「髪型ひとつで気分は全然変わるもの」だし、「夏は、別ノリ。」で行こうよ、と。サマーデイズ最高。 サイト全体に一貫して流れる、キュートで元気で若い雰囲気が新鮮。本家とはターゲットが違うんでしょう。mod's hairが実施してきたモード系のブランディングを考えれば大胆な策に打って出たなあ、と思った。けど、本家がエンドーサー・ブランドとして良い役割を果たして、そこらの若者向けスタイリング剤とは一線を画している感じがある。強い。 スタイリングムービーのアイデアは賢いなあ、と思った。単に製品の特長を書きくだすのではなく、実際にどのように使い、どのようなシーンに似合うのかを提示している点は見逃せない。そして、こういうときにFlashVideoが役に立つんだと思わせられた。浴衣とかでも、こういう感じのがあったらウケそう。誰か、よろしくお願いします! |
米国 adidas のバスケットボールサイト。アニメとかの映像がカッコ良くて秀逸。そして、コンテンツごとのシーンへ3段階に分かれて切り替わるトランジションが、ちょっと心に引っかかった。 ただ、一番の印象は、細かい部分がデザインの示唆に富んでいるサイトだなーということ。遊び心あるデザインのアイデアも参考になるし、作り込みについても学ぶところは多い。このノイズ感は、是非とも習得したいなあ。 |
超薄型デジカメ「Sony Cyber-shot T7」のスペシャルコンテンツ。そのカメラのある風景を「映画のシーン」として極めて美しく見せている。下手なアート系フィルムより、ずっと耽美的。オープニングのタイポグラフィも非常にクールだし、全てが素晴らしい。 ビジュアルもさることながら、商品に対するアプローチが参考になる。厚さ9.8mmという商品属性の説明は他にゆずり、このカメラの活きる場面を提示しているのが大きい。性能差の見えにくい数多のデジカメのなかで、いかに差別化するかを考えると、こういうアプローチになるのか、と。T7ならばセレブが持っていても違和感ないかも、と思わせるブランディングがスゲー。 "Vogue"でもめくっているようなムービーは、もしや福井信蔵氏の仕事かと思ったら、ビンゴだった。いや、もうホント神です。 |
サスペンスホラー映画「SAW」のオフィシャルサイト。The One Show 2005でゴールド受賞してたので、改めて見たけど、やっぱりキテる。意味わかんないけどクリックしちゃうし、理解できないんだけど怖い。不確定要素が多いということは、面白いということと同義かもしれないと思わされる。 制作はロンドンの奇才、Hi-ReS!。 |
映画「Batman Begins」のサイト。テクスチャ画像のリアル感にやられた。特に赤サビの質感が素晴らしい。こういうバックストリートな感じ、最近すごく好き。惜しむらくは、炎のブロックノイズ。もうちょっと何とかならなかったかなあ。 |