5月末に発売された Adobe CS5 に遅ればせながらアップグレードしました。今回のポイントは、Windows 版から Mac 版にクロスアップグレード(異なるOS間でのアップグレード)を実現したことです。
数年前から Mac の環境は手元にあるものの、なかなか Windows から移行することができなかった。理由は、高額な Adobe 製品群がすべて Windows 版であり、それらを Mac 版に交換することができなかったから。Adobe に救済を求めて聞いてみたことがあったけれども、「Mac版を新規に購入してください」というけんもほろろな回答しか得られず、結局 Windows 環境でクリエイティブを続けてきました。
こういう同士も少なくないと思いますが、朗報ですよ!
あまり知られていませんが、なんと CS5 ではクロスアップグレードができます。Adobe 製品を Windows 版から Mac 版に切り替えることができます。もちろん逆に Mac 版から Windows 版へのスイッチということもできます。
Adobe 製品は以前からアップグレードポリシーとして、クロスアップグレードを認めてきませんでした。これは CS5 でも同様なのですが、例外的に Premiere Pro、After Effects、Soundbooth、Production Premium へのアップグレードは、異なるプラットフォーム (異なる言語は不可) へのアップグレードが可能 になっています。今回はこの特例を利用するわけです。
このあたりの情報は Web 上に少ないので、一応、自分の例を書いておきますと、CS3 Design Premium Windows 版から、CS5 Production Premium Mac 版へのクロスアップグレードにしました。CS5 のインストール時に、現在利用中のプロダクトのシリアルを入力しろと求められますが、ちゃんと CS3 Windows 版のシリアルでパスできました。
映像系パッケージ群に限られる方法ではありますが、自分と同じようにグラフィックと映像という守備範囲の人ならドンピシャで使えます。
ほかに方法ないの?
あります。
カスタマーサービスに電話すると、何とかしてくれるかもしれないらしいです。上で、以前相談した際には新規購入を薦められた話を書きましたが、ちょっと態度は軟化しているのかもしれません。
ただ、先のパッケージを使ったクロスアップグレードと異なるのは、以前のシリアルを破棄する代わりに新しいプラットフォームでのライセンスを得ることができる点です。つまり、シリアルが破棄されると、やっぱ前のOSに戻りたい、というときの可逆性がない。ここはグレーゾーンなので棒読みしますが、普通にクロスアップグレードすると、Mac では CS5 が使えるし、Windows では以前のパッケージが使えるという状態になりますね。あら、ナニコレ不思議。
もっと、ほかに方法ないの?
あらためて CS5 のアップグレード対象製品を見てみると、そのなかに「Macromedia Studio 8」という文字があるのに気が付きました。私の記憶が確かならば、Studio 8 は Mac と Windows のハイブリッド版として販売されていた気がします。
つまり、Studio 8 さえ手元にあれば、好きな CS5 製品の Windows 版もしくは Mac 版にアップグレードできるということなんじゃないでしょうか。これ、すなわち最強。原理的にはできますよね、普通に。
結論、Macromedia 最高です。溜池山王時代が懐かしく恋しいです。
続きを読む "Adobe 製品を Windows と Mac でスイッチする方法"