[日誌] 2005-09-25

実るほど頭を垂れる稲穂かな

東北をドライブしてきた。

直前まで仕事をしていたせいで、目的地も宿も決まらないまま、とにかく出発という流れに。しかし世の中は三連休。やっぱり温泉宿がどこも満室で焦ったけど、そういうトラブルも楽しむのが通。機転を利かせ、瞬間的にセカンドベストの企画を立てるのは面白い。そして、それがヒットだったりすると、やたら嬉しかったり。勢いの旅も、味があって良いもんだ。

旅の道中、しばしば情報について考えた。

宿にしろ食事処にしろ、自分が本当に求めている情報にアクセスすることは、いま実に難しい。行き当たりばったりと言っても、さすがにノーヒントは厳しいということで、途中でガイドブックを1冊買ったけど、これが意外と危険なシロモノだと思った。

ガイドブックは、情報を操作する。ガイドブックが載せる食事処は有名店で、ホントに美味しいお店ではなかったりするかもしれない。何百何千とある店の一部を切り取ったガイドブックに、私たちは踊らされるかもしれない。妙なモヤモヤを感じた。

これはガイドブックに限った話じゃない。"はてな"で質問しても、"ライブドアグルメ"を見ても、同じ話。あらゆるメディアを通じて、自分にとってベストマッチな店の情報を手に入れることは、不可能なことなのかもしれない。

「だから自分の足で稼がないと」なんて言うつもりは毛頭ない。むしろ、そういう情報に囲まれた時、いかに取捨選択するのか。情報ソースとして、どれだけのものを用意しなくちゃならないか。情報に対する意識を洗練することが必要なんでしょう。

人と情報のマッチング。それは情報を適当に整理するデザインの役割を超えるテーマかもしれない。でも、これからはそこまで意識してないと落ちる、そんな気がしたのだった。

しかしながら、アンマッチもまた旅の面白さ。失敗があるから成功が楽しいんだよね。

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